沖縄県慢性期医療協会

会長挨拶

沖縄県慢性期医療協会会長  洲鎌 盛一  沖縄県慢性期医療協会は前身の“沖縄県療養病床協会”が平成5年4月1日に発足してから30年が経過しました。慢性期医療施設に入院される患者さんへ質の高い医療・介護を提供することを第一に理事会を中心に看護部会、リハビリ部会、MSW部会、栄養部会、医事部会、事務長部会、薬剤部会、放射線部会がそれぞれに研修や定期の情報交換・会合を持って活動してきました。コロナ禍で中止になった時もありましたが、昨年は第20回の研究発表会、特別講演を開催することができ、知識、連携を深めることが出来ました。
 新型コロナ禍においては名嘉前会長、涌波先生の努力でもって、慢性期医療施設における感染対策講演会や慢性期病院として協力できることを行政や急性期病院へ発信してきました。そしてようやく5月より、新型コロナウイルス感染症は2類から5類へと移行しますが、これまで培ってきた知識と経験でアフターコロナ時代に向けてのそれぞれの施設での感染対策を行いながら、新しい運営方法を検討していく必要があると思います。
 慢性期医療とは急性期・亜急性期病院から継続的な医療が必要な患者さんや在宅療養中に肺炎や尿路感染症、身体機能低下などを発症した軽症~中等症の患者さんへ治療とリハビリテーションを提供する医療です。多くのマンパワーが必要とされますが、慢性期医療施設が抱える看護師・介護スタッフの不足問題に関しては、皆様のアンケート結果により現時点でも重大な問題と判明しました。令和5年2月の沖縄県第8次医療計画では5疾病・5事業に加え新興感染症等の感染拡大時における医療を追加し在宅医療・訪問看護等の推進などが盛り込まれ、ますます医療スタッフの不足は懸念される問題となっています。すぐに解決出来ることではありませんが抱える問題点について、行政・県医師会等へ発信していきたいと考えています。
 沖縄県慢性期医療協会はこれからも会員施設とともに良質な慢性期医療・リハビリテーションを提供し沖縄県の医療を支えていくことを目指していきたいと思います。

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